老舗寿司屋を変革!中村考志社長が挑む“伝統×革新”の経営術

みなさんこんにちは!
今回のインタビューでは、寿司業界で活躍するおたる政寿司の中村社長にお話を伺いました!
前半では、起業のきっかけや会社継承時のエピソードを掘り下げ、後半では、現在の経営方針や未来に向けたビジョンについて語っていただきます。
社長が語る成功の裏側に迫った内容を、ぜひ動画でチェックしてみてください!
目次
中村社長のProfile
中村 考志
北海道小樽市出身。高校卒業後に大学へ進学し、札幌市内の叔父のお店でアルバイトとして飲食業の基礎を学んだ後、六本木の寿司屋にて修行をスタート。寿司職人・接客・マネジメントなど多岐にわたる経験を積み、2018年、三代目社長として政寿司を継承。
以来、老舗企業を次のステージへ導くため、経営改革に取り組んでいます。
インタビューで見えた中村社長の経営哲学
起業・経営者を志したきっかけ
中村社長が経営の道に進んだ背景には、 幼少期から政寿司で父とお客さんとの交流を間近で見て育ち、「飲食で人を喜ばせたい」と自然に思うようになったからと言います。
高校卒業後は、大学に通いながらアルバイトとして飲食店現場に飛び込み、外食産業の世界で経験を積んだ後、六本木にある寿司屋に入社。約10年以上にわたり、現場の叩き上げとして寿司職人・接客・マネジメントに励んできました。
2017年、タイの新店舗立ち上げ時にいきなり社長に就任され、タイの店舗を成功させるまではタイから戻らないことと、小樽のお店は弟に任せることを条件に社長就任を決めました。
経営者としての挑戦と組織改革
中村社長が目指す人づくりは、「人を育てる」のではなく、「人が育つ環境と社風」を整えること。過度な期待をかけず、人に依存しない組織づくりに挑んでいます。
たとえ社員が辞めても社会で活躍できる人材になれば、それが本当の育成だと考えます。だからこそ「いつ辞めてもいいよ」と伝え、独立も応援。その上で、辞めても困らない仕組み、人が辞めにくくなる仕組み、人が集まる仕組みの“三本柱”の構築を進めています。
自由な雰囲気と信頼関係が、結果的に人の定着と成長につながると言います。人に頼るのではなく、人が自然と育つ環境を整える -それが中村社長の組織改革の核心です。
現在の事業と未来への展望
現在、政寿司が力を入れているのが「ブランド価値の再構築と体験価値の創出」。
寿司の味だけでなく、店の空間・接客・ストーリー性を含めた「トータル体験」を通じて、お客様に忘れられない時間を提供することを目指しています。
その一環として、YouTubeやSNSなどを活用した情報発信、動画プロモーションにも取り組み始めています。
「寿司業界は今、大きな転換期にあります。これからは”味”だけでなく”想い”を届けることが大事。寿司は”心で握る”ものだから」
また、飲食業全体の魅力向上にも熱心で、「若い人が飲食業を目指したくなる環境づくり」を自ら推進しています。
若者へのメッセージ
最後に、これから社会に出る若者に向けて、中村社長からのメッセージをいただきました。
「夢がなくても大丈夫。僕も20代の頃は、明確な夢なんてなかった。だけど、目の前のことに全力で向き合ってたら、やりたいことが見えてきた」
「失敗を恐れないで、まずやってみること。 やってみて、違ったら変えればいいんです」そして最後に、こう語ってくれました。
「他人の評価や世間の常識にとらわれず、自分の”これだ”って感覚を大切にしてほしい」
まとめ
中村社長の挑戦は、単なる経営戦略ではなく、「寿司とは何か?」という原点を見つめ直し、組織や社会に新しい価値を提供するプロセスそのものでした。
「伝統とは、変化を続けること」という姿勢で、100年目を見据えた変革を実現しています。また、「夢はなくてもいい。まずやってみる」という言葉には、今の時代を生きる私たち学生にとって、大きなヒントが詰まっていました。
ぜひ、中村考志社長のリアルな経営哲学を動画でもチェックしてみてください!
インタビュー動画
前半動画
後半動画
最後に
インタビューを通じて、中村社長の「変化を恐れず挑戦する姿勢」や、「寿司を通じた心のコミュニケーション」に対する強い想いを感じることができました。
特に印象的だったのは、「夢がなくても大丈夫。まずやってみる」という考え方です。
このメッセージは、これから社会に出ていく私たちにとって、大切にしたいヒントがたくさん詰まっていました。ぜひ、動画で社長の熱い想いを感じてみてください!
貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
会社概要
会社名:おたる政寿司
所在地:〒047-0024 北海道小樽市花園1-1-1
代表者:中村考志
創業:1938年
事業内容:飲食店業
URL:https://masazushi.co.jp/
インタビュアー:田山千紘
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