誰が使っても同じ品質を。三英・三浦慎会長が語る世界基準を支える成長戦略と技術の真髄

みなさん、こんにちは!
今回は、卓球台や公園遊具、スポーツ施設の開発・製造を手がける株式会社三英の三浦会長にお話を伺いました!
前半では、家業継承の背景や事業拡大の経緯について、後半では、ものづくりに込めた理念や、若い世代への力強いメッセージをご紹介します。
ものづくりを通じた社会貢献と長期的な展望に触れる内容となっておりますので、ぜひ動画でチェックしてみてください!
目次
三浦会長のプロフィール
三浦 慎(みうら しん)
東京都出身。専修大学経営学部を卒業後、1985年に家業である株式会社三英へ入社されました。広報、企画部門での経験を積み、2002年に代表取締役社長に就任しました。
バブル崩壊後の景気低迷期には積極的な海外展開を推進し、2016年リオデジャネイロ五輪および2020年東京五輪において、公式卓球台を提供する実績を築かれました。
現在は代表取締役会長として、ブランドの国際展開と後進育成に尽力されています。
インタビューで見えた三浦会長の経営哲学
起業・経営者を志したきっかけ
三浦会長が経営者の道を歩むことになった背景には、家業を継ぐという自然な流れがありました。幼い頃から、祖父が始めた材木業から発展した会社の仕事を身近に感じており、中学・高校時代には「家業を継ぐのが当たり前」と考えていたといいます。
大学卒業時には、お父様から「一度は外の世界を見たほうがよい」という助言もあったそうですが、最終的には自らの意志で三英への入社を選ばれました。そこには、家業に対する強い思いや、自分の力で会社に貢献したいという覚悟が込められています。
大学では経営学を専攻しましたが、当時はその学びの実感が持てなかったといいます。それでも、現在の実務を通して「あの学びがこう活きるのか」と理解できる場面が多々あると振り返ります。学生時代は友人とヨットを所有し、週末には海へ出るなど、等身大の学生生活を楽しんでいたそうです。
経営者としての挑戦と組織改革
入社後はスポーツ器具部門にてカタログ制作や商品開発に従事し、仕入れ・営業支援まで幅広く関与されました。 2002年の社長就任時、同社には「企業としての方向性をいかに再定義するか」という大きな課題がありました。三浦会長は、「誰でもつくれるものではなく、自社にしかつくれないもの」を追求する姿勢を貫きます。特に、使用する人が安心して長く使える製品を届けることに重きを置き、そのための技術改善や細部設計にも妥協を許しません。経営における自身の能力には謙虚な姿勢を見せながらも、社員への信頼と誠実な製品づくりによって、組織全体の力を引き出す経営を実践しています。
現在の事業と未来への展望
株式会社三英では現在、卓球台や公園遊具、スタジアム設備などの製品開発に力を注いでいます。特に注目されているのが、リオデジャネイロ五輪公式卓球台として採用された「インフィニティー」です。完成までに数年を要したこの製品は、美観と耐久性、そしてプレイヤーのパフォーマンスに寄与する高い安定性を兼ね備えています。 「20年後、30年後にも社会に残り続ける価値ある製品をつくる」。その理念のもと、競技器具としての厳格な基準を守りながらも、創造性と独自性を加えたものづくりが進められています。
若者へのメッセージ
「まずは無我夢中で取り組むこと」。これは、三浦会長から若い世代への率直なメッセージです。情報が溢れる時代にあって、選択肢は多いように見えても、自分が本当にできること、やりたいことは意外と限られていると指摘されます。
だからこそ、まずは目の前のことに全力で取り組むことが大切だと強調されていました。「なんでもかんでも一所懸命にやること。そうすれば、自然と次に進むべき道が見えてくる」との言葉には、ご自身の実体験に裏打ちされた説得力があります。
また、「今日をどう生きるか」を意識することが、自身の役割や可能性に気づく大切な一歩になると語ってくださいました。
まとめ
三浦会長の経営姿勢は、製品の品質や機能性を追求するだけにとどまらず、「使う人にとって本当に価値のあるものとは何か」を常に問い続ける真摯な姿勢に支えられていました。学生である私たちにとっても、「誰が使っても同じ品質」を実現するという信念のもと、技術と工夫を重ねながら、社会に必要とされる製品づくりに挑戦し続けるその姿勢は、大きな学びになりました。三浦会長の言葉と行動を通じて、ものづくりの真髄に触れる貴重な機会を得ることができました。ぜひ、三浦会長のリアルな経営哲学を動画でもご覧ください!
インタビュー動画
前半動画
後半動画
最後に
今回のインタビューを通して、三浦会長が持つ「社会性あるものづくり」への情熱と、その実現に向けた努力の数々を伺うことができました。中でも、「一所懸命やることが、次の道を開く」という言葉には、多くの若者が共感できる力強さがありました。変化の多い時代だからこそ、自分の行動に責任を持ち、今を全力で生きる大切さを改めて感じました。
貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
株式会社三英の詳細についてはこちら!
会社概要
会社名:株式会社三英
所在地:〒270-0119 千葉県流山市おおたかの森北一丁目8-6
代表者取締役会長:三浦 慎
代表者取締役社長:三浦 賢
創業:1962年
事業内容:卓球台及び卓球用具・その他体育器具・スポーツ用品等の製造、輸入、販売/スタジアム等のスポーツ観戦観客席、クライミングウォール等の設計、製造、輸入、販売/公園等の遊具器具・健康器具・修景施設・デッキ等の製造、販売
URL:https://www.sanei-net.co.jp/
最新記事

