昭栄建設株式会社・横澤会長インタビュー|地域貢献と事業承継に学ぶ経営哲学
みなさんこんにちは!
今回のインタビューでは、建設業界で活躍する昭栄建設株式会社の横澤会長にお話を伺いました。
前半では、昭栄建設がどのような事業を展開しているのか、地域貢献と利益をどう両立しているのか、さらに会長として次の世代へ何をどう引き継いでいるのかについて深掘りしています。後半では、横澤会長の学生時代の経験や、若い世代が仕事で力を発揮するために大切な考え方について語っていただきました。
地域に根差した経営の考え方と、学生にも通じる仕事観が詰まった内容です。ぜひ動画でチェックしてみてください。
目次
横澤会長のプロフィール
横澤 昭博(よこさわ あきひろ)
横澤会長は、昭栄建設株式会社の4代目として会社に関わってきた経営者です。1963年生まれで、長きにわたり昭栄建設の代表取締役社長として経営を担ってきました。現在は会長として会社を支えています。
学生時代は、中学校ではバレーボールに打ち込み、キャプテンも務めていました。高校ではアイスホッケーに熱中し、国体にも出場しています。また、高校時代には道路工事のアルバイトも経験し、その中で「道路はこうやって作るのだ」と実感したことが、土木の道に進むきっかけになったと語っていました。
その後、父親から会社を引き継ぎ、経営の考えや想いが言葉として十分に引き継がれない状況と向き合いながら、自分なりの流れを築いてきた人物です。
インタビューで見えた横澤会長の経営哲学
起業・経営者を志したきっかけ
横澤会長が最初から「家業を継ぎたい」と強く考えていたわけではありません。高校時代はアイスホッケーに力を注ぎながら、父親が営む建設業に触れる形で、道路工事のアルバイトもしていたそうです。もともとはお金を稼ぎたいという気持ちから始めた経験でしたが、その現場で「道路ってこうやって作るのだな」と実感したことが大きな転機になりました。
そのときに芽生えたのは、家業を継ぐという発想よりも、まず「こうやって道路を作る仕事をやってみたい」という率直な思いだったといいます。経営者としての原点には、学生時代に現場で得た実感がありました。頭の中だけで将来を決めたのではなく、自分の目で見て、体を動かして、その中で進む道を見つけていったことが伝わってきます。
経営者としての挑戦と組織改革
横澤会長は、父親から会社を引き継いだ当時を振り返り、年齢差が33歳あり、言葉でしっかり引き継ぐ流れではなかったと語っていました。そのため、もともとあった会社ではあっても、スタッフも変わる中で、自分で経営の流れを作っていかなければならなかったそうです。
その経験があるからこそ、今は会長として、現在の社長にしっかりと流れを伝えていくことを大切にしています。また、その過程ではコミュニケーションを重ねながら、人それぞれの情や気持ちも踏まえて、うまく伝えていくことが大切だと語っていたのが印象的でした。
さらに、会長と社長の関係についても、上から目線で運営していけば最後はお互いに息が詰まってしまうと語っています。だからこそ、「会長にないものを社長が持つ」「社長にないものを会長が持つ」というように、お互いの足りないところを補っていくことが基本なのだと話していました。役職で押し切るのではなく、補完し合う関係をつくることに、横澤会長の組織観がよく表れています。
また、会社として求める人材についても、単に技術職として優秀な若者だけではなく、「事業もやっていく」という視点を持てる人を必要としていると語っていました。設計や施工で終わるのではなく、その先の運営まで見据える会社にしていきたいという考えがあるからです。そのうえで重視しているのが、「意思の強い」「最後までやり通す」若者です。人材に求める条件にも、仕事への向き合い方がにじんでいました。
現在の事業と未来への展望
昭栄建設は、土木事業から始まり、昭和55年に建築事業をスタートし、その後は不動産事業、PFI事業へと広がってきたといいます。現在は今期で73期を迎えているとのことでした。
中でも横澤会長が語っていた特徴的な取り組みが、PFI事業です。これは公共事業の一つであり、社会資本整備を民間活力で運営していくものだと説明していました。横澤会長自身も、営業部長を務めていた頃から約20年前にこの事業に取り組み始めたそうです。
この会社の特徴は、設計をして、ものを作って終わるのではなく、その後の事業運営にも関わっていくことです。つまり、建設会社でありながら、つくるだけではなく、動かしていくところまで見据えているのです。だからこそ、技術職に加えて、営業的な視点や開発営業ができる人材も必要になると語っていました。
また、地域貢献についても、ただの善意で終わらせるのではなく、受注のあり方や社会の流れの変化を踏まえて位置づけていました。社会資本整備や公共事業の発注形態は変わり、地域貢献に取り組む会社が総合評価で加点される流れがあるといいます。そうした背景の中で始まった取り組みは、今では盛岡市で雪の多い時期に、一人で住む高齢者の自宅周辺の雪かきや除雪を行うなど、「やってもらって助かった」と実感される形の貢献につながっています。事業と地域貢献を分けずに考えている点に、昭栄建設の今後の方向性が見えてきます。
若者へのメッセージ
横澤会長が若い世代に向けて特に強調していたのが、「準備」の大切さです。会社の会議を例に挙げながら、無駄な会議になってしまうのは、準備しないまま臨み、決めるための材料も持たず、責任を取りたくないから発言もしない、そうした状態が原因だと語っていました。
だからこそ大事なのは、ただ準備することではなく、「何を準備したらいいのか」に気づくことだといいます。それが能力を発揮するうえで一番大事な部分であり、それをやれるかどうかが差になる、という言葉はとても具体的でした。
さらに、地方でキャリアを築くことの面白さややりがいについては、「どんな仕事でも達成感を得ることが大事」と語っています。年代ごとに自分の目標を定め、その達成に向けて進む過程で、自分の弱いところに気づき、それを磨いていくことができれば、達成感が生まれる。その達成感が対価や報酬にもつながり、さらに次の意欲を生み出していく。そうした前向きな循環を身につけてほしいというメッセージが込められていました。
また、やりたいことがまだ分からない学生に対しては、好きなことをやるのは大事だとしたうえで、その仕事に進むためにどの学校に行き、どのような勉強をするのか、整合性を取ることも必要だと語っています。そして、いろいろなことに挑戦して、自分に合うものを探すことはとても大事だと、背中を押していました。
まとめ
横澤会長の経営哲学は、現場で得た実感を大切にすることと、人や組織の足りない部分を補い合いながら前に進むことに根ざしていました。事業をつくって終わりにせず、その先の運営や地域との関わりまで見据える姿勢も印象的でした。
また、若者に向けて語られた「準備の大切さ」や「達成感を得ながら成長すること」という考え方は、これから進路や仕事を考えるうえで大きなヒントになります。ぜひ動画で、横澤会長の言葉を直接チェックしてみてください。
インタビュー動画
前半動画
後半動画
最後に
今回のインタビューを通して強く感じたのは、横澤会長が経営を特別なものとして語るのではなく、現場の感覚や人との関係の中で、丁寧に積み重ねてきたことです。特に印象に残ったのは、「お互い足りないところを補っていくことが基本」という考え方でした。
地域に根差しながら、事業も人も育てていく。その姿勢こそが、横澤会長が提供している価値なのだと思います。読者のみなさんには、ぜひ「何を準備したらいいのかに気づくことが大事」という言葉を覚えて帰ってほしいです。貴重なお話をありがとうございました。
昭栄建設株式会社の詳細についてはこちら!
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会社概要
会社名:昭栄建設株式会社
所在地:岩手県盛岡市上堂四丁目11番8号
代表者取締役会長:横澤 昭博
代表者取締役社長:武田 克彦
創業:1954年
事業内容:土木一式工事、建築一式工事、不動産取引業、建築設計
URL:https://www.shoei-kk.co.jp/
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