情報に流されず“現場で考える”経営哲学|株式会社メイダイ・大黒康知社長が語る「工場を持たない」戦略とヒットを生む柔軟な発想

情報に流されず“現場で考える”経営哲学|株式会社メイダイ・大黒康知社長が語る「工場を持たない」戦略とヒットを生む柔軟な発想

みなさんこんにちは!
今回は、健康用品業界で幅広いヒット商品を生み出す株式会社メイダイの大黒社長にお話を伺いました。
前半では、家業を継ぐまでの経緯や“ファブレスメーカー”という“戦略的な選択”に込めた想いを、後半では、ヒットを生み出す開発哲学や、海外への展望、そして若者へのメッセージについて語っていただきました。
自由な発想と行動力で市場を切り拓く大黒社長の考えを、ぜひ動画でチェックしてみてください!

大黒社長のプロフィール

大黒 康知(だいこく やすとも)

中京大学に入学。体育学を専攻し、卒業後は信用金庫に入庫。地域の顧客と密接に関わる営業職を経験し、「人と直接向き合う仕事」の大切さを学びました。
その後、家業である株式会社メイダイに入社。両親が経営する家族企業で、経理と現場を間近に見ながら経営の基礎を身につけました。
就任当初は「会社を継ぐ」という意識はなかったものの、時代の変化や市場ニーズに対応する中で意識の変化もあり、現在は、自社工場を持たない“ファブレスメーカー”として、流行を捉えながら柔軟な商品開発を進めています。
健康・生活支援用品を中心に、全国のカタログ通販や生協を通じて多くのファンを持つ企業へと成長させています。

インタビューで見えた大黒社長の経営哲学

起業・経営者を志したきっかけ

大黒社長が経営の道を歩み始めた背景には、「人と直接向き合い、地域に貢献したい」という想いがありました。
幼いころは家業に特別な関心を持っていたわけではなく、家庭でも経営の話はあまり出なかったといいます。
それでも、母が経理を、父が社長を務める“家族経営”の中で育ち、月末の給与計算の様子を見ながら「人の生活を支える仕事」に触れてきました。
大学卒業後は信用金庫での勤務を通じ、地域の中小企業やお客様と真剣に向き合う日々を過ごしました。
そこで得た「現場の声を聴く大切さ」が、のちに経営者としての基盤となっていきました。

経営者としての挑戦と組織改革

大黒社長が経営を担ううえで重視してきたのは、「変化に柔軟に対応できる仕組みをつくること」でした。
多くの製造企業が自社工場を持つ中で、あえてメイダイは“持たない”という選択をしました。
「たとえば靴下の工場を持っていたら、市場が靴下離れしても作り続けなければならない。それでは時代の流れに対応できない」
こうした考えのもと、同社は商品ごとに最適な協力工場を選び、共同で開発を進める“ファブレス経営”を採用しています。
市場のトレンドや顧客の声に合わせ、スピーディーに商品を生み出せる体制を築きました。この柔軟性こそが、ヒット商品を次々と生み出す原動力となっています。
また、社長は「現場の判断を信じ、任せる」ことを大切にしています。失敗の線引きを決めた上で、社員には積極的に挑戦してもらう。
その姿勢が、自由で創造的な社風を育て、次のヒットを生み出す文化につながっています。

現在の事業と未来への展望

現在、株式会社メイダイが注力しているのは、健康・生活用品を中心としたカタログ通販や生協向けの商品開発です。
主な顧客層は60代以上の女性で、紙媒体で商品を選ぶ方が中心となっています。
「カタログの1ページのうち4分の1ほどのスペースで、いかに商品の魅力を伝えるかが勝負」と語る大黒社長。限られた紙面の中でも商品の良さが一目で伝わるよう、1枚の写真に社員の工夫と想いを込めることを大切にしています。
また、オンラインショップの拡充にも取り組み、若年層に向けた見せ方やキャッチコピーを工夫するなど、新しい購買層へのアプローチも進めています。

若者へのメッセージ

「情報があふれている時代だからこそ、情報だけで判断しないでほしい。自分の目で確かめることが大切です」。
社長自身も、今でも営業現場に立ち続け、「現場を知らなければ、正しい判断はできない」と語ります。
実際に人と会い、話を聞き、現場を体験する――その積み重ねが社会人としての成長につながるのだと強調します。
「完璧を求めすぎず、まず行動してみてください。やってみて初めて気づくことが、自分の財産になります」と、若者に温かくメッセージを送りました。

まとめ

大黒社長の経営哲学は、“変化を恐れず、柔軟に対応する力”に根ざしています。
市場の声を聞き、ニーズに合わせて最適な選択をする。その積み重ねが、メイダイの成長を支えています。
また、「現場を大切にする」「情報に流されない」という姿勢は、学生や若手社会人にとっても重要な学びです。
ぜひ動画で、社長のリアルな言葉に触れてみてください。

インタビュー動画

前半動画

後半動画

最後に

インタビューを通じて印象的だったのは、「現場を見て考える」という一貫した姿勢です。
どんなに便利な情報があっても、自分の目で確かめることを怠らない。
その誠実さと行動力が、多くのヒット商品を生み出す原動力になっていると感じました。
大黒社長の「まず動いてみる」という言葉には、これから社会に出る若者への力強いエールが込められています。
貴重なお話をありがとうございました!

株式会社メイダイの詳細についてはこちら!
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会社概要

会社名:株式会社メイダイ
所在地:愛知県清須市新清洲6-7-2
代表者:代表取締役 大黒 康知
設立:1983年
事業内容:商品企画・開発・卸売
URL:https://k-meidai.co.jp/


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