【株式会社 島田電機製作所】島田正孝社長インタビュー——“らしさ”が輝く組織づくりと受注生産の極意

【株式会社 島田電機製作所】島田正孝社長インタビュー——“らしさ”が輝く組織づくりと受注生産の極意

みなさんこんにちは!

今回は、エレベーター用ボタン・表示器の設計、製造で知られる株式会社 島田電機製作所の島田社長にお話を伺いました。
前半では、島田社長が大切にする「働く=人を喜ばせる」「“らしさ”が輝く世界」という原点を、後半では、受注生産で期待を超えるモノづくり、社内制度や表彰の工夫、そして未来から逆算するビジョンについて語っていただきます。
ぜひ動画でチェックしてください!

島田社長のプロフィール

島田 正孝(しまだ まさたか)

1969年、東京都生まれ。専門学校卒業後の1990年、関連会社を経て大手メーカー工場へ出向し現場経験を積み、1993年、24歳で株式会社 島田電機製作所に入社しました。
工場長・専務を歴任し、2008年には中国・上海の現地法人代表へ。2013年、本社移転を機に第5代 代表取締役社長に就任。
現在は「働くとは人を喜ばせること」「“らしさ”が輝く世界をつくる」を掲げ、個人の“らしさ”と会社の“らしさ”が重なるほどエンゲージメントは高まるという信念のもと、制度・風土・職場づくりを一体で進めています。キャリアの土台には、受注生産で一社一様の要望に向き合う姿勢があり、建物ごとの要望を丁寧に伺い、設計から製造まで期待を超える品質で応えます。

インタビューで見えた島田社長の経営哲学

起業・経営者を志したきっかけ

若い頃から音楽や仲間との時間を大切にし、自分の個性を強みだと捉えていました。しかし入社後、組織の「こうあるべき」に自分を当てはめる空気に違和感を覚え、「なぜ“らしさ”を出せずに働かなければならないのか」と考えるようになります。そこで「いつか自分が働きたい会社をつくる」と決意しました。以降、受注生産の現場で一社一様の要望に向き合い、設計から製造までやり切る経験を重ねます。
「受けた仕事は断らない」「納期・品質・価格で応える」というモノづくりの矜持が自身の価値観と重なり、個人と会社の“らしさ”を重ねる経営観へとつながりました。

経営者としての挑戦と組織改革

島田社長が重視してきた課題の一つは、仕事を“自分事”として捉える人を増やすことです。表彰や行事が形式で終わらないよう、参加そのものが楽しく、関わるほど互いを称え合える仕組みを全社で運用しています。たとえば、MVPの賞金を大きなサイコロで決める、月ごとに「笑顔が素敵な人」などのラフなテーマで全社的に選出する、といった工夫です。これにより、人に関心を向け、普段接点の少ない相手にも目を配るきっかけが広がるといいます。さらに、社内のコミュニケーションに会社として費用を投じ、社内での飲食やイベントも継続的に支援しています。
大事なのは成果であり、やり方は一つではないとの考えから、状況に応じて最適な手法を選ぶ姿勢を重んじています。

現在の事業と未来への展望

同社の強みは、建物ごとの要望を丁寧に伺い、それに合わせて設計し、完全受注生産の特注品として形にするモノづくりです。製品そのものの特徴よりも、「お客様の期待をどう超えるか」というモノづくり精神に軸があります。あわせて「受けた仕事は断らない」を掲げ、納期・品質・価格のすべてで応える姿勢を貫いています。
将来像の描き方は、現在からではなく未来からの逆算です。まずゴールを言葉にし、そこから必要なプロセスを一つずつ実行します。途中でつまずいても、それをゴールに向かう過程として言語化し、学びに変えます。
「“らしさ”が輝く世界」を掲げ、称賛が日常化する仕組みやコミュニケーションへの投資を通じて、人と組織の“らしさ”を引き出します。こうした実践が、期待を超える受注生産を支える同社らしい成長につながっています。

若者へのメッセージ

島田社長が20代に強く感じたのは、「自分が納得する人生を送る」ことの大切さです。周囲に流されず、“今しかできないこと”を全力でやる。それが遊びであっても構いません。やがて自分の“らしさ”は浮かび上がります。
そして、「やりたいことが見つからない」なら、まず「やりたくないこと」を挙げてみる。消去法も立派な自己理解です。言葉にした未来は人を惹きつけ、味方を増やします。だからこそ、まず口に出すことが大切です。島田社長は、未来を先に言葉にしてゴールから逆算することで、物事が加速していく実感を得てきました。さらに、個人の“らしさ”と会社の“らしさ”の重なりを広げることで共感が生まれ、エンゲージメントが高まります。これが、社会で力を発揮するための一歩だと考えています。

まとめ

島田社長の経営は、“らしさ”を出せない職場への違和感から「自分が働きたい会社をつくる」と決意したことです。現在は「働くとは人を喜ばせること」を指針に、個人と会社の“らしさ”を重ねる取り組みへと深化させています。
遊び心×受注生産の職人性という一見相反する要素を、制度と場づくりで共存させることで、期待を超える体験を生み出しています。
若者へのヒントは、今しかできないことを全力で、そして未来を言葉にして逆算すること。
続きはぜひ動画でご覧ください。

インタビュー動画

前半動画

後半動画

最後に

インタビューで印象的だったのは、「失敗を失敗で終わらせない」という言葉です。
ゴールから逆算し、言語化で前進に変える姿勢は、挑戦を続けたい学生にとって心強い指針になります。
“らしさ”が輝く世界を標榜する同社は、人の個性を力に変える経営で、顧客の期待も組織の可能性も押し広げていました。

貴重なお話をありがとうございました!

株式会社島田電機製作所の詳細についてはこちら!

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会社概要

会社名:株式会社 島田電機製作所
所在地:東京都八王子市大和田町3-11-1
代表者:島田正孝
設立:1949年
事業内容:オーダーエレベーター用押し釦、到着灯、表示灯など/意匠器具製品の設計、製造および販売
URL:https://www.shimada.cc/

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