【株式会社白寿生科学研究所 原 浩之社長】「社長は偉さではなく、仕切る責任」——100年企業が挑む“介護のいらない社会”

みなさんこんにちは!
今回はヘルスケア業界で活躍する、株式会社白寿生科学研究所の原 浩之社長にお話を伺いました。
前半では、創業家に生まれた原社長の原体験や、銀行員から家業へ転じた決断の舞台裏を。後半では、BtoC中心の事業戦略、家庭用電位治療器『ヘルストロン』と生活習慣支援、AI活用を見据えた次の一手、そして「介護のいらない社会」に向けたビジョンを語っていただきました。
成功の裏側に迫った内容を、ぜひ動画でチェックしてみてください!
目次
原社長のプロフィール
原 浩之(はら ひろゆき)
東京都出身。
慶應義塾大学・経済学部卒業後、あさひ銀行(現・りそな銀行)に入行し法人営業を担当。神田エリアで約100社を外回りで担い、多様な業界の経営者と向き合うなかで経済の見立てと同時並行で物事を進める力を培いました。
1998年に株式会社白寿生科学研究所へ入社。2003年・営業本部長、2015年・副社長を経て、2020年・代表取締役社長に就任。就任後は、家庭用電位治療器『ヘルストロン』を核に、セルフヘルプとQOL向上を軸としたBtoCモデルを推進しています。健康寿命を“白寿(99歳)”へ近づけることを経営の中心に据えています。
インタビューで見えた原社長の経営哲学
起業・経営者を志したきっかけ
原家の原点には、「発明家である祖父」の背中がありました。レントゲン関連機器に挑み、のちに電位治療(体に電位を与える方法)の道を拓いた祖父と同居し、事故後に自らの高電位機器を24時間用いて脚の切断を免れた逸話を身近に聞きました。祖父母と手をつないで近所を歩いた記憶も重なり、技術で人を支える仕事への関心が芽生えました。
大学卒業後は、法人営業の力を磨くため銀行へ進み、経営者との対話を通じて意思決定の勘所を学びました。やがて事業承継の打診を受け、個人として大きな責任を負う前提を示されましたが、お盆休みの一週間熟考の末に「進む」ことを決断。
「社長は偉さではなく、仕切る責任」という姿勢のもと、受け継ぐだけでなく前へと進める道を選びました。
経営者としての挑戦と組織改革
家業への転身期には、上場準備の打診に伴い、個人で十億円規模の借入を負う提案を受けるなど、覚悟を問われる局面がありました。原社長は「迷いはお盆休みの一週間で終わらせ、割り切って決断した」と振り返ります。
しかし、就任後まもなく直面したのはコロナ禍でした。同社は全国約450拠点の体験型ショールームでBtoCの運営をしていたが、「補助金も出ずに1ヶ月休むという恐ろしいこと」になったと語ります。地域ごとに状況が異なるため、現場(店長)からの報告と中間層の報告を突き合わせ、見えない状況でも一つひとつの決断を重ねました。
「起きたことは受け入れるしかない」「物事には悪い面だけではなく、前向きに見られる面もある」との姿勢を強調し、社内では対話の大切さを改めて確認しました。
さらに「まさか」という危機認識を常に持ち、備えを前提に判断するスタンスを示しました。
現在の事業と未来への展望
現在の中核は、『ヘルストロン』とセルフヘルプの取り組みです。『ヘルストロン』は頭痛・肩こり・不眠・便秘の緩和で厚生労働省に認められた家庭用電位治療器です。直営の『ハクジュプラザ』で無料体験を行い、食事のアドバイスやQOL(生活の質)の改善について伝えています。原社長は、「嬉しい・寂しいといった感情がある限り、対面で励まし合うところは変わらない」と述べています。
今後は、AIの活用にも踏み込みます。生活習慣・家族構成・どう生きてきたか・トラウマなど医療ではない情報を集めて蓄積し、どういう健康食品、どういう『ヘルストロン』のかかり方が良いかを提案していく構想です。
背景として、健康寿命は男性約72歳・女性約74歳であること、2040年問題として65歳以上の人口が約4,100万人、16〜64歳の生産年齢人口が6,000万人を切る見通しに触れています。原社長は「75歳以上まで健康寿命が伸びるという社会を15年以内に作らないといけない」と語りました。
若者へのメッセージ
最後に、これから社会に出る若者に向けて、原社長からのメッセージをいただきました。
「決断を恐れないでほしい。」
「自分を持って、判断をしたことを絶対に諦めなければ成功に繋がる。」
そして、「周囲の意見に流されず、自分を持って生きていき、その積み重ねが国の力になる」と語りました。
まとめ
原社長の歩みは、変えるべき点と守るべき核を見極め、日々の実装へ落とし込むという姿勢に貫かれていました。対面の伴走力にデータ活用を重ね、“医療の前段”から健康寿命に挑むという社会的価値を事業として磨いています。
若者への示唆は、まず動く・自分の軸を持つ・「まさか」に備えるという実践的な三点です。
ぜひ、インタビュー動画で社長のリアルな経営哲学を動画でチェックしてみてください!
インタビュー動画
前半動画
後半動画
最後に
取材で最も心に残ったのは、「社長は偉さではなく、仕切る責任」という言葉です。
コロナ禍という“まさか”の局面でも、現場と対話し続け、最善を選ぶ姿は静かな覚悟そのものでした。
会って・聴いて・動く。この普遍的な行動規範を胸に、私たちも自分の軸で歩んでいきたい——そう思わせてくださるインタビューでした。
貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
株式会社白寿生科学研究所の詳細についてはこちら!
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会社概要
会社名:株式会社白寿生科学研究所
所在地:東京都渋⾕区富ヶ⾕1-37-5
代表者:原 浩之
設立年:1964年
事業内容:家庭用・医療用ヘルスケア機器及び健康食品などの開発ならびに製造販売
URL:https://corp.hakuju.co.jp/
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