株式会社イシダテック様 ~静岡が誇る“秘密兵器”~

みなさんこんにちは!
今回は株式会社イシダテックの代表取締役社長・石田尚さんにインタビューをさせていただきました。
株式会社エル・ティー・エスに入社後10年は働きたかった石田尚さん。
先代であるお父様が体調不良とのことで急遽イシダテックに戻り、そこで働くこととなりました。
イシダテック入社後はエル・ティー・エスで使っていた技術や知識を使い、スイスの企業とともに関連会社を立ち上げました。
先代から受け継いだ会社を、エル・ティー・エスで培った技術やデジタル化を推進し時代の変化とともに会社も変化させてきた石田尚さんの人生についてお聞きしました。
石田尚さんのProfile
筑波大学大学院(工学)修了
在籍中にペンシルベニア州立大学、ウィーン経済経営大学大学院に留学し経営工学を専攻。
大学院修了後、2012年4月に株式会社エル・ティー・エスに入社。
コンサルタントとして多様な実績を持ち、2015年に株式会社イシダテックに入社。
2018年、関連会社であるアーオーグループジャパン株式会社を設立。
2021年1月、株式会社イシダテック代表取締役社長に就任。
インタビュー動画
前半
後半
質問内容
Q. イシダテックとは
A.イシダテックは製造業でメーカーです。
食品を作る機械を作ったり医薬品を作る機械を作っています。
特徴はオーダーメイドである点です。
「こんな装置が欲しいのだけど」「こんなことやりたいのだけど」
という思いから、だんだん機械の図面にしていって動きを付けて、お客様のもとに持って行って動かすというのを1社でやるような、そんな特徴があるメーカーです。
Q. 高校時代は文系か理系か
A.理系です。
元々経営工学という学問の響きが格好いいのが半分で、あとの半分はこれからデータの時代だったり、現実世界で起こっていることを何かのモデルにする時代かなって思ったのですけど。
それについてはよく思い出せないんですが、そのためには数学が必要だということで理系に進みました。
Q. 社長になった際の不安
A.専務取締役という役職に就き、父親が会社に来ていなかった期間も結構長かったので最初は部署の間に落ちたボールを拾うみたいなことをやっていました。
あとはデジタル化を推進するとかやっていたのですけれど、特に緊張っていうのはあまりなくて、柔軟に仕事を見極めていって自分から仕掛けていくみたいな感じだったので、特に緊張というよりは上手くいくのかなという不安はありましたけれどね。
Q. 社長の挫折経験
A.挫折したことは、挫折と認めなかったのでそう思ってないと思うんですけれども、結構苦しい時期がありました。
例えば、ジョイントベンチャーを設立した当初は私もその時の技術経営のスタイルだと小さく始めて色々な試行錯誤をしてという当たり前のプロセスがあまり分かっていなかった。いわゆるその
「アプリケーションだとか、ソリューションがハマるだろうなぜなら他の国にハマっているから」
というところで持ってきてしまったものがいくつかあって
「この大手企業に適用できると確信していた」
と思ったら全然ハマらなくて、その組織の文化とか相手の研究開発の文化もこっちにフィットしなくて、元々自分たちが抱えている人材と抱えている業務のプロセスでは全然何も残らなくて、仕舞いには「このような業務をするためにイシダテックに入社したわけではありません」と言われたのです。なのでその時期が一番苦しかったですね
ただ現在はそういった経験があったので、新しいことを始めるときに既存の人員でよほどの人がいないとダメだと考えています。
Q. どんな人材が欲しいか
A.部署によって色々違うと思うのですけれども、一つは素直な方ですね
どういう意味かというと、勉強熱心というかある新しいことが起きた時に
それをちゃんとそのものとして受け止められるかというところが素直さのうちの一つの要素だと思っているのですけれど、そこができるかできないかで将来的な成長に大きな差が出ると思うので、間違ったことが起きたとか何か良くないことが起きた、良いことが起きた時にそれをちゃんとそのものとして受け止められて何か行動を起こせる方、何か自分の間違っていたところや良かったところを見つめられるかなという方が一番話していて気持ちがいいですし面接(面談)の時に非常に気にしています。
Q. 今までで一番作るのに苦労したもの
A.動きが多いものは時間がかかると思います。
カラクリが多いものとか現在工場内にもありますが、小さな部品を組み合わせて複雑な動作を実現するものは手数が多くて部品の数も多いので時間がかかるものというものもあれば、逆にシンプルな機会に見えるのだけどそこにたどり着くまでにものすごく検討とか検証が必要だったというものもありますね。
Q. 学生へのメッセージ
A.一つは固定概念というか、本当は違うのだけれどそうだろうと勝手に思っていたということって私にもあるのですが、学生の皆さんもあると思っていて
同じように「それが本当か?」ということを早く確かめてほしいですね。
それは中小企業と大企業を比べてみて大企業の方がこうだと思うとか中小企業がこうだと思うというのはやってないのにいうのもちょっとおかしな話なので、実際に触れてみて確かめてほしいですね。それはOB訪問かもしれないし実際に中小企業だったらそこら辺の中小企業でも「インターンやりたいです」って言ったら募集していなくてもやらせてくれるかもしれないので、私がこの会社の立場だったら全然いやな気持もしないですし経験を積みたいと言ってくれれば、歓迎します。
今だと情報を手に入れるのが簡単でそれが当たり前になってしまっているので、そうではなくていきなりどこぞの会社の門戸を叩いてみればいいのではないかと思います。
最後に
貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
今回インタビューさせていただいた株式会社イシダテック様の詳細はこちら!
↓ ↓ ↓

会社名:株式会社イシダテック
所在地:静岡県焼津市坂本355
代表者:石田 尚
事業内容:オーダーメイド機械開発 イノベーション実装 AI開発・実装 空間殺菌ソリューション
会社URL:https://www.ishida-tec.co.jp/
※本インタビューは大学生がインタビュアーになり編集、投稿まで実施しております。
著 佐久間光生
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