“落ちこぼれ”だった少年が、使命で動く経営者に──ジョイント工業 小梶社長が語る成長と挑戦の原点
みなさんこんにちは!
今回は、建設インフラ領域で活躍するジョイント工業株式会社の小梶社長にお話を伺いました。
前半では、経営を志すに至った原点と自衛隊で培った学び、後半では、人材成長を軸にした経営の考え方を紹介します。
ぜひ動画本編でもご覧ください。
目次
社長のプロフィール
小梶 将平(こかじ しょうへい)
岐阜県出身。本人いわく学生時代は「落ちこぼれだった」と自己評価する一方、“根性でできること”として無遅刻無欠席を徹底。
高校卒業後に自衛隊へ入隊。のちに隊員教育を担う教官として約2年間従事した時期があり、若くしてマネジメントの基礎を体得。
ソマリア海賊対処行動への派遣時、現地での体験から「お金だけでは救えない現実」を痛感し、学校や仕事を“つくる”必要性に気づく。
経営を学ぶためSNSで経営者に連絡を送るなどして行動を起こし、親族が経営するジョイント工業へ入社。その後、2023年に代表取締役社長へ就任した。
インタビューで見えた 小梶社長の経営哲学
起業・経営者を志したきっかけ
学生時代、勉強は得意ではなかったと自称する小梶社長ですが、無遅刻無欠席をやり切るなど、「やれることをやり抜く姿勢」で自身を鍛えてきました。
そんな彼が選んだ進路は、自衛隊でした。
入隊後は厳しい訓練や集団生活を通じて、「人は一人では生きていけない」ということを学び、22歳の頃には教官として部下を持ち、マネジメントの基礎を体得しています。
しかし、真の転機となったのは、ソマリア海賊対処行動への派遣でした。
「手足のない子どもたちが“マネープリーズ”と手を伸ばしてきた。
お金を渡しても、大人に奪われてしまった。その時に思ったんです。
“お金じゃ救えない。学校や仕事をつくるしかない”って。」
この体験が、“人を生かす仕組みをつくる経営者”を目指す原点となりました。
経営者としての挑戦と組織改革
帰国後、小梶社長は「社長になりたい」という一心で行動を開始しました。
SNSで経営者にメッセージを送り続け、経営のノウハウを学びながら修業を重ね、
親族が経営するジョイント工業株式会社へ入社します。
同社はシールドトンネルの継手金物(セグメントの接合部)などを製造・販売する企業です。
「やりたいをつなげる会社でありたい」という理念のもと、人と技術をつなぎ続けています。
社長就任後、小梶氏がまず取り組んだのは「人の成長を中心に据えた経営」でした。
「給料や環境を整えるだけでは一過性のものだと思っているのです。
長期的に見たときに、本当にその人を活かすのは、“成長していること”なのです。」
社員一人ひとりが将来どんな道を歩むとしても、どこでも生き抜ける力をつけることを考えているそうです。
そのために研修や配置転換を積極的に行い、成長を支援する組織づくりを進めています。
現在の事業と未来への展望
ジョイント工業が手がけるのは、インフラを支えるトンネル部材の製造です。
普段私たちが通る高速道路や地下鉄、その安全を支える“継手”を作る役割を担っています。
小梶社長は、事業の位置づけをこう説明します。
「家づくりでいえば、木材やねじを“製造販売する位置づけ”にあたります。」
インフラを支える実直な仕事である一方、時代の変化に合わせて舵を切るスピードも必要になる中で、トップとしては、現場との“タイムラグ”を埋める対話を重視していると語ります。
若者へのメッセージ
最後に、これから社会に出る若者に向けて、小梶社長はこう語ります。
「どんな状況でも“感謝”を忘れないでほしい。」
「怒られた時こそ、感謝するんです。
怒るって、ものすごくエネルギーがいること。
それでも言ってくれる人がいるのは、自分を思ってくれているから。
不満ではなく“感謝”に変えれば、行動もポジティブになります。」
また、「すぐ立つこと」も意識しているといいます。
経営でも人生でも、失敗は必ずある。
大事なのは、倒れたままにせず、すぐ立ち上がること。
「ゲームのように何度でも立ち上がれば、前に進める」と笑顔で語りました。
まとめ
小梶社長の原点は、現実に向き合い、自分にできることから動く姿勢にあります。
ソマリア海賊対処行動での体験を通じ、「学校や仕事を“つくる”」という視点にたどり着きました。この経験が現在の経営の原点となっています。 「利益」と「成長」を両立させる責任を果たしながら、変化の時代に必要な対話と意思決定を続けています。
ぜひ動画本編で、そのリアルな言葉を確かめてみてください。
インタビュー動画
前半動画
後半動画
最後に
インタビューを通じて感じたのは、“人を育てること”に対する小梶社長の真摯な姿勢です。
厳しさの裏には、社員一人ひとりの未来を思う優しさがありました。
「感謝」「成長」「挑戦」――この3つのキーワードが、社長のすべてを物語っています。
どんな逆境も、感謝を忘れず、すぐ立ち上がる。
それが小梶将平という経営者の生き方です。
貴重なお話をありがとうございました!
ジョイント工業株式会社の詳細についてはこちら!
↓ ↓ ↓
会社概要
会社名:ジョイント工業株式会社
所在地:東京都葛飾区四つ木4-18-17
代表者:小梶 将平
設立年:1979年8月
事業内容:土木建築用金物製造、ボルト・ナットの製造業、金属プレス製品製造業、電気溶接業、一般労働者派遣事業、外国為替証拠金取引業務、海外株価指数先物取引、前各号に付帯する一切の業務
URL:https://www.joint-k.co.jp/
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