「橋渡し」と「挑戦」で紡ぐ75年──株式会社アイトー 疇地顕正社長が語る“ものづくりと人づくり”の哲学

「橋渡し」と「挑戦」で紡ぐ75年──株式会社アイトー 疇地顕正社長が語る“ものづくりと人づくり”の哲学

みなさんこんにちは!
今回は、テーブルウェアを中心に企画・卸・小売まで手がける株式会社アイトーの疇地社長にお話を伺いました。
前半では、75年超の歴史に受け継がれる「共存共栄」の精神やプライベートブランド『aito製作所』の思想、後半では、SNSや越境ECを含む発信・海外展開、採用方針、若者へのメッセージを紹介します。暮らしを“仕立てる”アイトーのリアルを、ぜひ動画でもチェックしてみてください!

疇地社長のプロフィール

疇地 顕正 (あぜち あきまさ)

三重県出身。実家が営む中小企業の姿を身近に見て育ち、早くから「地域の企業に関わる仕事」への関心を育みました。
大学卒業後は銀行にて企業融資を担当し、決算書の読み解きや経営指標の理解を実務で養いました。のちにコンサルティング会社へ転じ、中小企業の成長支援・再生に携わり、結婚後、後継者問題をきっかけに株式会社アイトーへ入社。営業・仕入れ・商品企画に従事し、作り手と小売・生活者をつなぐ“橋渡し”の役割を担ってきました。現在は、『aito製作所』やSNS/越境ECを通じ、日本の工芸やテーブルウェア文化を国内外へ発信しています。

インタビューで見えた疇地社長の経営哲学

起業・経営者を志したきっかけ

疇地社長が経営に関心を持つようになった原点は、地元で建設会社を営む実家の存在にありました。
「中小企業に関わる仕事がしたい」という想いを持ちながら育ち、地域の企業が果たす役割を身近に感じてきたといいます。
その思いは進学や就職の際にも生き、銀行では企業融資を担当、経営の数字的側面を学びました。さらに、コンサルティング会社では中小企業の再生支援に携わり、現場で課題と向き合う日々でした。
「地域の企業がどうやって成長していくのか」——その問いを胸に積み重ねた経験が、今の経営につながっています。
その後、後継者問題をきっかけにアイトーへ入社しました。「陶器屋さんになるなんて想像もしていなかった」と振り返る疇地社長にとって、それは新しい世界への挑戦でもありました。
入社当初は銀行やコンサルティング会社で培った経験をもとに、営業や仕入れなど現場の第一線で奮闘。少しずつ“モノづくりの現場”と向き合いながら、自らの経営観を形づくっていきました。

経営者としての挑戦と組織改革

近年、疇地社長が注力しているのは、「変化するお客様の購買行動」への対応です。
創業以来、アイトーは“作り手と使い手をつなぐ橋渡し役”として、多くのメーカーや小売店と共に歩んできました。
「メーカーさんがいて、お客様がいて、僕らがその間をつなぐ。共存共栄の関係を築くことが、ずっと変わらない軸です」。
一方で、SNSやECの普及により、消費者がモノを“知る・買う”流れは大きく変化しました。
疇地社長は、販売体制や情報発信を見直し、オンライン発信や越境ECを含む新たな仕組みを構築。
同時に、社員一人ひとりの“職業人生を豊かにする”ことを掲げ、個の成長と企業の進化を両立させています。
「自分たちが“やるべきこと・やれること”を常に考える」——
その姿勢こそが、アイトーらしい挑戦の原動力となっています。

現在の事業と未来への展望

現在、アイトーは自社ブランド『aito製作所』をはじめ、洋食器や伝統工芸品など、国内外のテーブルウェアブランドを幅広く取り扱っています。
「“生活を仕立てる”というコンセプトのもと、日常を豊かにするアイテムを提案しています」と疇地社長。
最近では海外向けSNSも開始し、商品だけでなく、作り手の姿や産地の街並みなど、日本のモノづくりの背景も発信しています。
「海外の方にも、そうした情景を雰囲気ごと伝えられたら」と語り、情報発信と並行して貿易や海外展開にも取り組み始めています。
いいモノを届けるだけでなく、その裏にある“人”や“想い”まで伝えること。
それこそが、アイトーが75年間大切にしてきた「橋渡し」の価値なのです。

若者へのメッセージ

「自分の思うように、とりあえずやってみたらいいと思うのです」。
疇地社長は、まず行動に移すことの大切さを語ります。
「興味がなければ、縁のあるものに触れてみる。それでいい。別に意味があるかないかは、後で分かるものです」。
一方で、「一生懸命やること」の価値も強調します。
「わからなくなったら、まず“量”をやってみる。いっぱいやってみないと身につかないこともある」と語ります。
効率よりもまず行動。迷っても、止まらない。
「一生懸命やっていれば、自分の中に何かが残る。だから、まずはやってみよう」。
その言葉には、挑戦を恐れず動き出す人を励ます、温かさがありました。

まとめ

疇地社長の経営哲学は、「橋渡し」と「挑戦」の両輪にあります。
創業以来変わらない“共存共栄”の精神を受け継ぎながら、時代の変化に合わせて柔軟にリニューアルを重ねる姿勢。
そして、社員や若者一人ひとりの成長を信じ、「迷ったら量をやる」という言葉に象徴される努力の価値を伝えています。
変化の時代を生きる私たちに、前へ進む勇気をくれるインタビューです。
ぜひ動画で、社長のリアルな言葉を感じてみてください。

インタビュー動画

前半動画

後半動画

最後に

インタビューを通じて感じたのは、疇地社長の穏やかで誠実な人柄、そしてモノづくりと人づくりへの一貫した情熱です。
「橋渡し」という言葉には、モノを超えて“人の想いをつなぐ”という哲学が込められていました。
特に「迷ったらまず量を」という言葉は、挑戦に迷う若者の背中をそっと押してくれるメッセージです。
貴重なお話をありがとうございました!
株式会社白寿生科学研究所の詳細についてはこちら!
↓       ↓       ↓

会社概要

会社名:株式会社アイトー
所在地:東京都品川区東品川4-13-24
代表者:疇地 顕正
創業:1949年
事業内容:テーブルウェア、キッチンウェアの企画開発、卸売小売、輸出輸入、オリジナル商品の開発(OEM)、ノベルティの開発、伝統工芸品、美術品の企画・販売、及び不動産賃貸業
公式サイト:https://aito.co.jp/

最新記事

イメージ イメージ